情報処理学会第 78 回全国大会 6M-01 ゲーミフィケーションによる子どもの家事促進の研究 紀伊 大輝 三好 力 龍谷大学 理工学部 1.はじめに 近年、全自動食洗機や全自動洗濯機などの家電が著しく発展しており、家事をする者の負担は大きく軽減されている。 このため、母親一人で、父親や子どもの手を借りなくても一日の家事を全てこなせるようになってきている。 これは子どもが家事を手伝う機会が減ってきているということでもある。 また、家電同様にテレビゲームも急な発達を遂げている。 その影響を受けてか、小・中学生が一日にテレビゲームをする人の割合と時間が年々増加傾向にある。 こうした遊びの時間が増えることも、子どもが家事を手伝う機会が減少していることに繋がっていると思われる。 しかし、子どもとって家事の手伝いは、責任感や我慢強さを身につけ、自立していくために最も適した手段の一つであり、子どもの人間形成に深く関わっているのである。 そこで、本研究ではゲーミフィケーションを用いて、子どもの家事に対するモチベーションを向上させることで家事をする習慣をつけ、子どもが家事を手伝う機会を増やすことを目的とする。 ゲーミフィケーションとは、ある物事にゲームの要素を加えてその物事に対するモチベーションを向上させたり、習慣づけを行う際に用いられる手法である。 なお、家事を手伝った際に最も成長に影響がでる小学生を研究の対象ユーザーとして手法を提案する。