MANET環境における端末バッテリーに依存したフラッディング手法 麻田 浩二, 三好 力 龍谷大学 理工学部 概要 近年、無線通信技術の発展によりMobile Ad-hoc Network(MANET)技術が注目されつつある。 MANETの特徴として、ネットワークインフラを必要としない、マルチホップ通信でネットワークを 構築できるという利点があるが、実際利活用するには消費電力を考慮しなければならないという 問題点がある。本研究ではフラッディングの送信半径に焦点を置き、端末バッテリーに依存した フラッディングを提案し、シミュレーション実験により本研究の有効性の検証を行った。 実験は既存のフラッディングと提案手法を同じ環境で比較し、フラッディングの成功率、 最短経路ホップ数、平均消費電力量をそれぞれ評価した。結果として、ノード密度に比例して 既存方法よりも提案手法の有効性が確認できた。 キーワード: Mobile Ad-hoc Network, MANET, フラッディング