情報処理学会第 75 回全国大会 センサフュージョンを用いた個人識別 米谷和記 三好力 龍谷大学理工学部 はじめに 近年,テレビゲーム機のゲームデバイスである Kinect が様々な方面で注目され始めている.このデバイスは,人 物を認識し追跡が可能であること,複数のセンサを搭載 していること,USB インタフェースがあることからゲー ムコントローラ以外の利用も多くなされている.その一 つにホームネットワークシステムへの応用があり,これ は家電をネットワークに接続しリンクさせることでより 便利に使えるようにするシステムのユーザインタフェー スとして用いるものである.実際に,Kinect を家電リモ コンとして使用した次世代住宅も存在しており,家電の 操作をより直観的に行うことが可能となっているが,個 人識別による使用制限機能のようなものがない.そこで 本研究では Kinect が複数のセンサを搭載していることに 着目し,センサフュージョン技術を用いることで高い識 別精度を持った個人識別システムの構築を試みる.